吸引法とは、先端に穴の開いた筒を子宮に挿入して、胎児や胎盤などの妊娠内容物を吸引する方法です。小さな機械を使っての手術なので、子宮口を大きく開く必要はなく、子宮口が裂けたりするリスクが抑えられます。また、掻爬法のように胎盤鉗子や鈍匙鉗子などを使って妊娠内容物を掻き出したりしないので、子宮内膜へのダメージが少なく、子宮穿孔(子宮に穴が開くこと)のリスクも抑えられます。技術的にも掻爬法よりも容易で、短時間で手術が終えられるので(10分程度)出血が抑えられます。
当院では、基本的にすべての患者様に吸引法で人工妊娠中絶手術を行っています。